ただ存在しているだけで幸せ

鎌倉文学館

水彩画を習い始めて7年くらいたちました。

最初の頃は、授業中休憩になると喉がカラカラに乾いてしまうくらい、緊張して集中して、描いていたのですが、最近は絵を描くことがそれほどプレッシャーではなくなり、リラックスして描くことができるようになっています。

調子よく絵を描いていると、そのことに没頭して、時間を忘れることがあります。上手く描こうとか、思うようにいかないとか、そういうことも全く頭に浮かばず、ただただ、どこをどの色でどう塗るか、考えるわけではなくポンと浮かんできて、その通り直感的に手を動かしている感じになるのです。

そういう時というのは、日常生活のことは何にも思い浮かばず、とても幸せな、満ち足りた気持ちで、ただそうしていられることが最高に幸せと思えます。その時にどんな悩みがあって暗い気分であっても、そんなことは全く消えてしまうのです。

そのことが、どういうことなのか、私はよくわからずにいました。

ただ、絵を描くという、それほど特別ではない行為で、これほどの至福を味わうことができるなら、いつでも、どこかに行かなくても、誰かがいなくても、お金がなくても、外側の状況に何にも関係なく、幸せになれる…

そういうことを、お伝えしたいと思ったことが、今こうして活動することになったきっかけでした。

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